PM2.5は何が危ないの?中国からの汚染と国内の影響、正しいマスク対策について

PM2.5は何が危ないの?中国からの汚染と国内の影響、正しいマスク対策について

PM2.5とは、自動車の排気ガスなどに含まれる直径2.5マイクロメートル以下の微粒子の総称のことです。スギ花粉が約30μm(マイクロメートル)、黄砂が約4~7μmに比べて、PM2.5は、2.5μmですから、かなり小さい粒子であることが分かりますよね。

今回はPM2.5の実態を分かりやすくまとめ、掘り下げていきたいと思います。

PM2.5は、どのようにして発生する?

PM2.5は、物の燃焼などによって直接排出されるもの「一次生成」と、環境大気中での化学反応により生成されたもの「二次生成」とがあります。

一次生成

一次生成の発生源としては、ボイラーや焼却炉などばい煙を発生する施設、コークス炉や鉱物堆積場など粉じんを発生する施設、自動車、船舶、航空機などのほか、土壌、海洋、火山など自然由来のものや越境汚染による影響もあります。また家庭内でも、喫煙や調理、ストーブなどから発生します。

二次生成

火力発電所、工場・事業所、自動車、船舶、航空機、家庭などの燃料燃焼によって排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、燃料燃焼施設のほかに溶剤・塗料の使用時や石油取扱施設からの蒸発、森林などから排出される揮発性有機化合物(VOC)等のガス状物質が、大気中で光やオゾンと反応して生成されます。

何も知らずにずっと副流煙を吸い続けているとしたら

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PM2.5で最も身近なものがたばこの煙です。
たばこの喫煙で受動喫煙と呼ばれるものがありますよね。
たばこを吸っている人の近くにいると、たばこから出る煙を吸っていない人も自然に吸ってしまうことです。

たばこの三大有害物質を比較すると、主流煙を1とした場合、副流煙にはニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も多くみられます(厚生労働省『喫煙と健康』第2版)。

たばこの煙は分煙することができますが、私たちが生活しているスペースの大気そのものがPM2.5で溢れている場合は、24時間365日PM2.5を自然に吸い続けることになりますよね。

Pm2.5はいったん肺などの呼吸器系に取り込まれると排出されずに沈着し、長期間の吸引により、肺気腫などの呼吸器系・循環器系疾患となるリスクが高まることが疫学調査で明らかになっています。

ここにPM2.5問題の怖さがあります。

PM2.5と日本

日本では中国などから流れてくる、「越境汚染」が目立っています。
中国の環境対策が追い付かず、気圧配置や天候によって日本へ流れてきます。

九州など西日本が中心ですが、他の地方でも濃度が高くなる日があります。

2016年02月1日福岡市では、1日の平均値が国の環境基準(大気1立方メートル当たり35マイクロ・グラム)を超える恐れがあるとして、市が呼吸器疾患などがある人に対し、マスクの着用などを促す注意喚起を行いました。

午前9~10時の平均値は、大牟田市が85マイクロ・グラム、太宰府市が76マイクロ・グラム、北九州市小倉北区71マイクロ・グラム、福岡市博多区79マイクロ・グラムなど、環境基準を考えると悲惨な状態ですよね。

そもそもPM.2.5はなぜ注目されるようになったのか?

PM2.5の問題が大きく取り沙汰されるようになったきっかけは、2008年に移転した在北京アメリカ大使館が自前で行った大気観測設備と言われています。

そして、アメリカ大使館は2011年11月1日以降、アメリカ大使館所在の朝陽区周辺で観測したPM2.5のデータを大使館のツィッターで発表し始めます。そのデータは、北京市の大気質が北京市環境保護局の発表とかなり差があったため、ネットで一気に注目が集めることになりました。

たとえば、アメリカの定めた大気質指標ではPM2.5の濃度が301-500に達すると、危険レベルと認定されます。北京のアメリカ大使館は、大気中のPM2.5濃度の結果が1立方メートルあたり522マイクログラムを観測した記録もあり、最高測定値500を超えるかなり深刻な汚染状態であるということが分かりますよね。

一方、522マイクログラムを観測した日の北京市環境保護局の発表では、大気汚染指数1立方メートルあたり150-170、大気質3級で、軽度の汚染ということでした。後に、北京市環境保護局が測定していたのは、PM10の濃度だったということが分かります。

PM2.5とマスク対策

スギ花粉が約30μm(マイクロメートル)、黄砂が約4~7μmに比べて、PM2.5は、2.5μm。要はきちんとした素材と機能のマスクを選ばなければ、きちんとした対策ができないということになります。

現在、流通しているマスクの中では、N99またはN95と呼ばれる規格のものがPM2.5対策に相応しいと言われています。

N95の「95」とは、マスクが0.3マイクロメートルの粒子を95%以上取り除ける(捕集できる)性能を持っていることを示し、N99は99%ということになります。

注意点しなければならないのは、N95とはフィルター自体の性能を示すもので、装着後の
結果を示すものではないということです。

ですから、マスクと顔をきちんと密着させるようにしましょう。
マスクを付けると、呼吸がきつくなる人は、人の出入りが少ない空気が清浄な室内に定期定期に入るようにしましょう。

中国のPM2.5の状況を閲覧できます

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中国の大気の状況を確認できるサイトがあります。
公開されている指標はAQIで、AQIは、環境を担当する行政機関が市民に対して発表する大気質指標です。

北京の大気汚染:リアルタイム大気質指標(AQI)

最後に

PM2.5は、越境汚染による影響を受けているため、中国が改善する気がなければ、永遠に問題は続くことになります。

私たちが自分自身でPM2.5の危険性を実感し、対策していく必要があります。
世界は一つという言葉がありますが、環境問題は国内の問題が、他国へ影響し、それが世界全体の問題に繋がっていきます。

PM2.5だけでなく、日常から環境に優しい生活をすることが、結果的に自分の身を守ることに繋がります。ぜひ、今回の記事も環境問題について考えるきっかけにして頂ければと思います。

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