中国は意外とエコが盛ん!?中国の環境・エコ事情について

中国は意外とエコが盛ん!?中国の環境・エコ事情について

中国と言えば、製造業や工業などの問題で、日本の食や大気などの環境も影響を受けていますよね。中国の環境問題は、日本の環境問題であるとも言えます。

そこで、今回はあまり知られていない中国の環境・エコ事情について説明していきたいと思います。

環境保護対策に100兆円を投じた中国

2015年で期末を迎えた第12次5ヵ年計画期で中国は環境保護対策として5兆元(100兆円)以上を投じています。経済が発展して成長している中国のような国では、環境対策は経済成長のブレーキと考えられる傾向にありますが、第13次5ヵ年計画では境保護投資需要は10数兆元(200兆円から300兆円)に達するだろうとの見通しも立っています。

2014年には環境保護法を厳罰化

2014年に25年ぶりとなる環境保護法の改正した中国。改正の内容は、政府の監督管理責任が強化され、違法に環境汚染物質を排出した事業者への罰則が重くなりました。

また、汚染を引き起こした企業は、改善完了まで原則上限の無い罰金が科せられたり、違反企業名が公表されたりと、大きな社会的ダメージを受けることになります。改善命令に従わずに汚染を続けた場合は、企業幹部の身柄拘束、違反事業所の閉鎖、資産凍結が執行されるケースもあり、中国政府が厳しい法令を基に環境汚染に取り組んでいこうとする姿勢が読み取れます。

その他にも、これまで政府系団体のごく一部に認められていた環境汚染関連訴訟の提起条件が緩和され、企業内部告発者の保護も盛り込まれています。社内外問わず環境汚染に対する目がより厳しくすることで、環境に対する意識の高い国にしていこうとする意図があるようにも思えます。

憲法に「環境規定」が織り込み「環境国家」を掲げる

中国は 1978 年の憲法改正時に、憲法へ「環境規定」を織り込んでいて、これは世界的にも稀な環境国家と言うこともできます。2008 年には日本の環境省に相当する「環境保護部」を正式に発足していて、環境問題に対して、実効性のある対策を推し進める体制が整備されています。

中国には大気が安全な場所がほとんどない!?

中国政府が設定する年平均の濃度基準値(35μg/㎥)をクリアする省都市は数えるほどしかありません。河北省、山東省、河南省、江蘇省は非常に大気が悪化している地域になっています。

2022年の冬季北京オリンピックへの影響は?

北京オリンピックでは、北京で主に氷上競技を行い、近隣の河北省北西部張家口で雪上競技を行う構想があり、河北省は北京に近く、工業地帯であると同時に最大の公害発生源でもあり、既にこれまで数万カ所の工場が環境汚染源として閉鎖されています。

北京では2015年の12月8日に大気汚染に対する最高レベルの「赤色警報」が初めて発令され、朝から緊急対策が実施される事態となり、学校は休校となり、屋外の工事現場も停止になりました。北京は2008年に夏季オリンピックが開催されてから、14年経った2022年には異なる問題に直面することが考えられます。

世界でぶっちぎりの再生エネルギー投資額

国連環境計画の報告によると、中国の2014年の再生エネルギーへの投資額は前年比39%増の833億ドルに達しました。この額は巨額と言える数字で、第2位の米国の投資額は、なんと中国の半分以下でした。

その他にも、ゴビ砂漠を覆う太陽電池パネルの面積は、3年で約3倍に増え、国連の掲げる二酸化炭素排出削減目標の達成に向け、中国が太陽光エネルギー活用の取り組みを進めています。中国は2015年からの15年間で温室効果ガス排出量の上昇を食い止め、エネルギー消費に占める非化石燃料の割合を20%まで拡大すると発表しました。これは太陽光エネルギーの分野で世界をリードし、自国の技術やノウハウを世界に売り込む戦略があるのかもしれません。

ハイブリッド車に電気バス、LNG車も増加中

2009年に「省エネ・新エネルギー自動車のモデル推進都市」 に選ばれた大連市は、2010年から新型バスはハイブリット型が導入されその割合を年々増やしています。購入額は従来型の2倍ほどですが、燃費は40%削減が可能です。ハイブリットバスと並行して、LNG(液化天然ガス)バスや電気バスも走っています。

割り箸が消え、プラスチック箸が普及

中国では、2008年6月から厚さ0.025mm以下のポリエチレン製の袋の製造、販売を全面禁止し、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、個人商店などのレジ袋を原則有料化しました。大手のスーパーでは現時点でもレジ袋小が0.3元(約5.7円)、大で0.5元(約9.5円)で、富裕層向けの高級店では1枚1元(約19円)という高級レジ袋も登場しているようです。

レジ袋有料化の効果は絶大で、全面有料化実施前は、年間500億枚消費されていたレジ袋は、2009年6月の調査では66%減の170億枚にまで削減されました。

中国ではプラスチック箸が普及

大衆食堂でもFC飲食店では、コストダウンを図る目的からプラスチック箸が普及。コストを掛けないということに対しては強いこだわりがるような印象があり、経済的思考が環境対策とぴったり重なったような形とも言えます。

ただし、プラスチック箸は繰り返し使うため、衛生面で敏感になる中国の方もいるようです。店でプラスチックの箸を使う場合は、炊飯器のような箸消毒器を客の目に見える場所に設置して安心感を与えるように行政指導があるようです。

世界一の石炭生産国&石炭消費国

「中国統計年鑑2014」のデータによると、2012年の石炭生産量は36億4500万トン、石炭消費量は35億2647.1万トン、石炭輸入量も2億8841.1万トン、生産量と消費量は、世界シェアのそれぞれ46%と49%を占めており、中国はまさに石炭の国です。中国では発電量の8割が石炭に依存している現状があります。セメント、鉄鋼および板ガラスなどの生産においても大量の石炭が消費されているようです。この石炭の大量消費がPM2.5のような重大な大気汚染深刻化の要因にも繋がっています。

アップルが中国のエコに協力!?

2015年10月にアップルは、中国で200メガワットの太陽光発電施設を整備する計画を明らかにするとともに、中国のサプライヤーとも協力し、温室効果ガスの削減に取り組んでいく方針を発表しました。将来的には、アメリカと中国で100%、世界中でも87%のオペレーションを、再生可能エネルギーで賄っていく予定としています。

アップルによれば、今回の温室効果ガス削減プログラムによって、次の5年間で、およそ2,000万トンの温室効果ガスを抑止することが出来るとのことですが、これは1年間で400万台の車から排出される量に相当するそうです。

最後に

以上、中国の環境・エコ事情について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?中国は意外とエコが盛んな印象を抱きませんでしたか?

現在の環境問題がどう改善されるのか、中国が抱えている環境問題に真剣に取り組むかどうかは、環境対策が環境事業へと結びつき、世界経済に影響を与えることができるかどうかが重要だとも感じました。

今回の記事を通して、中国の環境事情に少しでも踏み込んでもらえたらと思います。
また、ECORACYでは、以前にPM2.5について分かりやすくまとめた記事を公開していますので、興味のある方はそちらもご覧下さい。

参考:PM2.5は何危ないいの?中国からの汚染と国内の影響、正しいマスク対策について

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