断捨離とエコに見る外部空間と所有体験について

断捨離とエコに見る外部空間と所有体験について

そもそも断捨離とは?

断捨離とは、クラター・コンサルタントという職業を作り、空間整理の仕事を担う山下英子(やましたひでこ)さんが提唱した言葉です。

やましたひでこさん著の『新・片づけ術「断捨離」』(マガジンハウス)がベストセラーになったことにより、世の中へ広まった言葉です。

「断」=入ってくる要らないモノを断つ
「捨」=家にはびこるガラクタを捨てる
「離」=モノへの執着から離れ、ゆとりある“自在”の空間にいる私

不要な物を減らし、生活に調和をもたらす、やましたさんは、「断」と「捨」を繰り返した結果訪れる状態を「離」としています。

これは、非常にエコを考えるうえで有益な発想ですよね。

ミニマリストとは?

ミニマリストとは、最小限主義者のことです。

必要最低限の物で生きる人達のことです。

家の部屋を開けると、ベットだけ。下手すると、食器もない。ゴミ箱もない。そんな家で過ごすミニマリストも存在します。

最小限主義と言っても、個人差がありますから、どんな生活をミニマムと考えるのは人それぞれです。

ただ、言えることは、極端に所有物をそぎ落としていきながら、生活を進めることが、ミニマリストの生き方です。

ミニマリストであり、『無印良品とはじめるミニマリスト生活』(KADOKAWA)の著者であるやまぐちせいこさんは、ミニマリストの生活を通して、

・家族のケンカが減る
・家事の手間が減る
・出費が減る
・迷いが減る
・自由な時間が増える

などのメリットを体感していると言います。

雑多感から逃れることは精神的エコにも繋がる

時代は、情報化、多様化、高度化、複雑化、変化の激化、といったように、非常に雑多で煩わしい部分があります。

断捨離やミニマリストは、今の時代にとって、心のキャパを広げるための仕分け業とも言えます。

精神的にエコな生活を送るためには、きっちりと断捨離を行い、ミニマムな生活を心掛ける。

富裕層のように、自分のライフスタイルに対して、経済的に、時間的に、精神的に余裕がたっぷりな場合は、ミニマムな生活は必要ないかもしれません。

しかし、慌ただしく、はっきりとした総合的な余裕を持っていない状況であれば、断捨離とミニマリストなスタイルが与えてくれる恩恵は非常に大きいと言えます。

所有していないものはレンタルやシェアをすればいい

例えば、結婚式のドレス。最近は、お洒落なレンタルドレスショップもありますよね。レンタルショップでレンタルすれば、家という空間で所有すべき機能を外部化できるわけです。

・ファッションレンタルサービス
・カーシェアリング
・パーキングシェア

などがあります。

また、オンラインサービスに目を向けるのも、機能を外部化する一つだと言えます。

書籍なら電子書籍。学ぶなら、オンライン学習。そうすることで、家に本を置くことも少なくなるでしょう。テレビを置かずとも、スマートフォンで動画を見ることも可能です。

外部のサービスや機能を家の所有物のように見なす。そうすることで、どんどん家の内部をそぎ落とすことができます。

完全に自分の所有物として成り立っていなくても、生活は成り立つ。それは、エコな生活を送るうえで非常に大切な考えの一つだと言えます。




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