プラスチックは優れもの!?プラスチックの利点・長所について
商品の包装や容器によく使われるプラスチックは、一度中身を使ってしまうと不要になってしまうので、どうしても「資源ごみ」というイメージで捉えられがちです。
ごみ袋に入れて、資源ごみとして出すという習慣から「プラスチック=ごみ」という認識になっていますが、プラスチックは資源として使い続けることが可能な優れものなのです。
そこで、今回はプラスチックの利点・長所について説明していきたいと思います。
1、軽量なのに丈夫
金属や陶磁器よりも比重が小さい
比重とはある物質の密度(単位体積あたり質量)で、銅が約8.5、鉄が約7.8、チタンが約4.5、アルミが約2.7に比べて、プラスチックは、
高密度ポリエチレン:0.94~0.965、ポリプロピレン0.90~0.91、ポリスチレンが1.04~1.09と軽いことが分かります。
丈夫
ポリエチレンは硬質のものではバケツやタライなどが、軟質のものでは食品包装やごみ袋、ブロー成形されたマヨネーズや洗剤の容器などへ、ポリプロピレンは折り曲げ疲労性が少ないなどの特性があり、プラスチックは軽くて丈夫な素材なのです。
2、多彩な色表現できる
透明性に優れている
コンタクトレンズの素材になるくらいプラスチックは透明性に優れています。
着色が自由
着色も容易なので、明るく美しい製品が作ることができます。
3、熱を伝えにくい
断熱性が高い
熱を伝えにく性質があり特に発泡体は断熱素材として優れた性能を発揮します。断熱材は細かな繊維のすき間に空気を保持することで、断熱性を確保するため、プラスチックは断熱材としても活躍します。
4、電気に強い
絶縁性がある
絶縁性、駿府安定性が抜群であるので、電気製品や電子製品に適しています。
5、成形しやすい
大量生産が可能
可塑性があるため、短時間で複雑な形でも効率的に大量生産できます。
コストダウンができる
加工に掛る時間が減ることで、生産の際のコストダウンを図ることができます。
6、保存に優れている
さびや腐食に強い
酸素や水分を通さないので微生物の汚染から食品を守ってくれます。
耐薬品性が良い
プラスチックは薬品による腐食に強く長寿命です。
7、いろんなものにリサイクルできる
プラスチックの中でも特にペットボトルは、様々な製品にリサイクルが可能です。
衣料品、生活雑貨、帽子、タオル、エプロン、スポーツウェア、白衣、手袋、ソックス、カーペット、陳列トレー、たまごパック、布製ショッピングバック、スリッパ、ハンガー、定規類、下敷き、クリアーホルダー、名刺、ペンケース、粘着布テープ、 水切りネット、障子紙、化粧品の容器、傘など、ありとあらゆるリサイクルの手段があります。
8、将来性がある
プラスチックは土に還らないは嘘
土に還るプラスチックは生分解性プラスチックと呼ばれ、微生物などによって分解し、最終的に水と二酸化炭素に完全に分解します。
バイオマスプラスチック
現在プラスチックは、とうもろこし、さとうきびなどの植物を原料で作ることが可能になっています。限りある化石資源の使用量や炭酸ガス発生量が少ないことが危惧されたことから、バイオマスプラスチックに期待が高まっています。
資源ゴミではなく、資源として扱おう
ダイヤモンドで出来たボトルだったら、捨てませんよね。ゴミとしても扱わないはずです。プラスチックはまだまだ磨けば輝く原石かもしれませんが、一人ひとりがプラスチックを資源と考えるところから、プラスチックの未来が輝いていくと言えます。
ぜひ、皆さんも、プラスチックはきちんと分別し、きれいに資源として還すよう心掛けてみて下さい。
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