初めて分かる電力自由化!押さえておきたい電力自由化の基本

初めて分かる電力自由化!押さえておきたい電力自由化の基本

『電力自由化』とは消費者が自由に電気の購入先を決めらるようになることです。これまでは、日本を10の地域にわけて、各地域に一つの電力会社が電気を供給する地域独占体制でした。電力供給における規制が撤廃され、2016年4月1日からは、資源エネルギー庁に登録した電力の小売り業者が家庭向けに電気を販売できるようになります。

九州電力が関東エリアに販売できるなど、地域の制限もありません。東京に住んでいて、地元の電力会社の電気を購入することも可能になります。2016年2月上旬時点では、登録業者は約200社で、登録業者が増えることで電力の価格競争が激化したり、多用なオプションやプランが登場すると言えるでしょう。

すでに工場やスーパーなどの契約電力が多い事業者向けには、2000年から電力を順次自由化していて、2016年4月の家庭向けの電力自由化で、電力小売りが完全に自由化となります。

そもそも電気料金ってどうあって決まるの?

一般向けの電気料金は現在、

1、基本料金
1、電力量料金
2、再生可能エネルギー発電促進賦課金

で主に構成されます。

基本料金

基本料金は、電気の使用量に関わらず、毎月支払う料金です。

電力量料金

毎月の使用料に応じて支払うもので、現在は使用料によって、3段構成になっています。東京電力の場合は、1段料金が120キロワット以内、2段料金が121キロワット~300キロワット以内、3段料金が301キロワット以上となっています。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生エネルギー促進のために太陽光や風力発電で発電した電気を電力会社が買い取り、その一部を消費者に負担してもらう際に掛る費用になります。
電力会社による現在の電気料金は「総括原価方式」という方法で決定していて、電気の供給に掛った費用の総額に、再生可能エネルギーの買取を足したものになります。電機の供給に掛った費用の総額は、電力会社にとっては原価となりますよね。何が原価として掛っているかというと、発電所や送電線などの建設や維持であったり、電力会社が所有する固定資産に一定の利益率を掛けた事業報酬分も含まれます。

総括原価方式は料金決定において非効率だという意見もあり、電力自由化に伴って、廃止されます。総括原価方式が廃止されることで、コストの圧縮、電力の値下がりが期待できます。

そもそもどうやって電力の契約プランを決めたらよいの?

電力小売会社のWebサイトには電気メニューの説明のほか、電気料金のシミュレーションができるサイトもあります。比較サイトを利用すれば、自分の住んでいる地域の電気使用量を選び、複数の会社のプランを比較することも可能です。以下、オススメの電力比較サイトを3つご紹介します。

1、価格コム

大手比較サイト価格.comの電力比較サイトです。価格コム経由で電力会社と契約をすると、数千円のキャッシュバックが受けられるプランがあります。口コミ欄があるので、電力自由化によって、多く人が利用するようになれば、口コミも増えて、多くの信頼性のある生の声を知ることができるでしょう。

価格.com – 電気料金比較|プラン多数掲載!電気代節約するなら

2、エネチェンジ

ポイントサービスやセット割引を指定して検索することができます。また、エネチェンジ独自のオススメ指数があり、エネチェンジがオススメするプラン順に表示することもできます。コールセンターも設置予定なので、今後ますます活用できる媒体となるでしょう。

電力自由化で電気料金を比較、電力会社を選ぼう!エネチェンジ

3、エネピ

エネピの面白い点は、電力料金だけでなく、LPガスの料金も同時に比較できるという点です。エネピを運営している株式会社アイアンドシー・クルーズは、家庭向け太陽光発電や住宅リフォームの比較サイトも運営しているので、エネピでも良いコンテンツを公開してくれるはずです。

電気料金・ガス料金を比較し、お得に乗り換えよう!enepi(エネピ)

そもそも新しい電力会社で電力供給が不安定になったりしないの?

新しい電力の契約を交わしても、電気の供給が不安定になるということはありません。それは、使用する送電線網が今までと同じだからです。電気の明るさや質も変わらないと言えるでしょう。

電気の自由化に伴い、多くの電力小売会社が初めての市場にチャレンジするわけですから、企業としても変化が多く、倒産による契約切れの懸念もありますよね。これについても、大丈夫です。契約先の電力会社が倒産した場合は、地域の大手電力会社が電気を供給してくれる仕組みになっています。

そもそも再生可能エネルギーだけを買いたいと考えているけどできるの?

100%再生可能エネルギーという電気は今のところほとんどありません。多くの電力会社がガス火力と太陽光発電などの複数の電源を持っていたり、自主電源の他に市場や他社からも電力を調達していたりしています。再生可能エネルギーに力を入れている会社から電気は購入することができますので、電気小売会社の電源構成をチェックするようにしましょう。ただし、電源構成は公開が義務付けられていませんので、非公開の会社もあります。

そもそもマンションに住んでいるけど、電力を変えることをできるの?

戸ごとに個別で電力会社と契約をしているのであれば、自由に電力の変更が可能です。ただし、マンションで一括して電力を購入している場合には、自由に電力を選べないケースもあります。まずは、マンションの管理会社に確認するようにしましょう。

最後に

今回は「初めての電力自由化」ということで、電力自由化の基礎について、お伝えしていきました。

実際に新料金に切り替えるには、電力会社の電話窓口やWebサイト、また、比較サイト経由などで申し込むことができます。申し込みの際は、検針票に記載された供給地点特定番号とお客様番号が必要になります。

ぜひ、電力の契約に興味がある方は、今回の記事を参考に電力自由化について掘り下げてみて下さい。




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