人口爆発のホント。発展途上国の人口爆発の原因と先進国がやるべきこと

人口爆発のホント。発展途上国の人口爆発の原因と先進国がやるべきこと

世界の人口の推移

西暦元年、人口1億人。
西暦元年から、1000年経った西暦1000年は人口2億人。
西暦1000年から、900年経った西暦1900年は人口15億人。
西暦2000年から、100年経った西暦2000年は人口61億人。

世界人口が急激に伸びていることが分かりますよね。
人口増加というより人口爆発という表現が当てはまるのにも頷けますよね。

2015年7月1日現在の世界人口は73億4947万人。
国連は2050年には世界人口が97億人に達するという予測も出しており、21同世紀までには人口は100億人に達することが見込まれています。

人口爆発はどこで起きているの?

2015年7月1日現在の世界人口は73億4947万人で、、このうちサハラ砂漠以南アフリカ(サブサハラ・アフリカ)の人口は9億6229万人となっており、7~8人に1人はサブサハラ・アフリカの人になると考えられます。

アフリカは2050年までに28の地域で人口が倍になり、これからの35年間で世界の半分以上の人口増加になると言われています。中でもナイジェリアは2050年には世界で3番目に人口が多い国となり、その人口はアメリカを越えるとされています。

つまり、人口爆発は発展途上国で起こっていると考えられます。

先進国が考えておきたい、発展の悪循環

自給自足の社会では、人口が安定すると考えれます。
食料の生産・供給量以上に人口が増えることはないからです。
また、生産や供給に関しても、「自足」を見越して行うため、人口の増減も安定していくと言えるでしょう。

では、人口が増えるきっかけは何なのでしょうか?
その一つが作物を換金する貨幣経済が導入だと考えられます。

貨幣経済が中心になると、貧富の差が生まれやすくなり、一人ひとりのライフスタイルにも差が生じてきます。自給自足ではなく、「他足」のために自給したり、自分で作らずに「他給」するなどの経済活動が生れてきます。

自分で作ったものをお金に変えたり、他人に作らせたものをお金にするという行動は、生産性を重視し、利潤を求める資本主義へと発展していきますよね。

豊かになれば、それだけ人口も増加します。人口が増加すれば、一人ひとりのあらゆる活動が増えるわけですから、多くのお金や作物が必要になります。

1、自給自足による人口安定
2、換金作物による貨幣経済の発達
3、豊かさの獲得と人口拡大
4、生産拡大による経済発展
5、人口増加による経済負担

ここまで来ると、どうなるか?先進国が今行っていることを想像すれば、答えが自ずと出てくるはずです。

それはずばり「輸入」です。
ここで先に経済発展をした国が未開の国へ介入する動きが発生します。

人口増加を起こしている国々は先進国の植民地だったか、現在先進国に「資源」や「換金作物」を輸出している国です。

すると、発展途上国も一時的に豊かになり、貨幣経済を発達させ、人口を拡大させていきます。しかし、先進国と比べれば、後進国ですから、結局は先進国の大量な輸入による資源枯渇、環境破壊、低賃金過労などが起こり、発展途上の人口増加問題が複雑化していくことになります。

ヨーロッパも、アメリカも、日本も昔は発展途上国だった!?

ヨーロッパでは産業革命以降、人口が 200年で5倍になっていますが、ヨーロッパによって開拓されたアメリカは200年で10倍に増えています。

また、アメリカによって開国された日本も江戸時代の 300年間は3000万人前後を保っていたのですが、開国後100年で4倍になりました。

人口爆発は「貧しい発展途上国が避妊をしないから起こる現象」ということではなく、先進国と発展途上国のパワーバランスによって起こる問題と言えるかもしれません。

発展途上国へできることを考えよう!

20-02

日本の世界の輸入額第4位で、その額は年々右肩上がりになっています。

資源が乏しい日本では、原油などの燃料資源や工業原料などの大部分を海外から輸入して、それを加工・製品化して輸出する加工貿易を得意として経済成長を遂げてきました。

また、日本の食糧自給率は、2010年度から5年連続で40%を切る状況で、コメが凶作だった1993年の37%に次ぐ低水準で推移となっていて、輸入に頼っている状況となっています。

海外の事業者や海外子会社に委託・発注するオフショアなどで発展途上国を使っている企業もありますよね。国内の問題で言えば、飲食店、コンビニ、建設現場などの人手不足を補う人材として外国人労働者が頑張ってくれています。

人口爆発とは遠い海外の問題と言えますが、その遠い場所にいる外国の方、または、遠くからやってきた外国の方の頑張りによって、私たちが受けている恩恵というのはあまりに沢山あるのです。

さらに、歴史的に振り返れば、どの国が先に、「先進国」になったかによって、人口爆発に苦しむ運命を背負う国は変わっていたかもしれません。

地球に住む全員が同じ共同体という意識を持つことも大切です。
ぜひ、この記事をきっかけに人口問題について考えてみて下さい。




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