プールのシーズン!そういえば、プールの塩素って身体にどうなの?

プールのシーズン!そういえば、プールの塩素って身体にどうなの?

プールのシーズン!そういえば、プールの塩素って身体にどうなの?

夏と言えばプール。プールと言えば…はい、塩素ですね。そこで、今回はプールと塩素の様々な関係について説明していきます。

そもそも塩素の働きって?

皆さんもご存知かと思いますが、塩素は、プールで伝染する疾病の原因となる細菌やウイルスを死滅させる働きがあります。

リオオリンピックで緑のプールが話題に

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画像は@TomDaley1994より

上記の写真は男子シンクロ高飛び込みで銅メダルを獲得した英国のトム・デイリー選手がtwtiterに公開した写真です。

左の透明色のプールと右の緑色のプールを比較すれば、その変色が一目瞭然ですよね。

プールの変色する主な原因は?

水泳シーズが終わって水の変色したプールを見たことはありませんか?プールの変色の大きな原因は藻が発生していることです。藻の発生を抑え、プールをキレイに保つためには、

・循環ろ過装置の適正な運転
・塩素による消毒
・水質の日常点検の徹底

が大事になります。循環ろ過装置に不具合が生じている場合は、1日もしくは数日でプールが緑色に変色するケースもあるようです。

水道水とプールに使われている塩素の量は変わらない?

東京都中野区のオフィシャルサイトによると、プール水と水道水は、「ほぼ同じ量の「塩素」(カルキ)が含まれています」と記されてあります。濃度は0.4~1.0ミリグラム/リットルです。

プールの衛星については、文部科学省の『遊泳用プールの衛生基準』やお住まいの地域のプールに関する条例をチェックしてみるといいかもしれません。

先生がプールの消毒を間違うリスクも少なからずある

2016年8月2日に、長野県の小学校で、学校職員2人がプールの水を消毒する作業を行っていた際に、薬を入れ間違えたせいで塩素ガスが発生し、3人が病院搬送されるという事件が起きました。

本来なら消毒用のアルカリ性の「次亜塩素酸ナトリウム」を入れるべきタンクに、水のにごりを取り除く酸性の「ポリ塩化アルミニウム」を誤って投入してしまったようです。混合するとすぐに塩素ガスが発生し、駆けつけた別の職員1人を含む3人がガスを吸引してしまいました。

プールの衛生管理はとても大変なので、衛星管理を行う方々が正しい知識と余裕のある正確な取り組みを行う必要があります。

塩素が動脈硬化をもたらす?

塩素は肌や髪がダメージを受けることは周知の事実だと思いますが、その他にも健康に害を及ぼす可能性があるのでしょうか?

管理栄養士である梅原祥太さんは『教えて!goo ウォッチ』の「水道水は体に良くないのか?専門家に聞いてみた!」の中で、

・塩素消毒は感染症を減らすことに貢献している
・しかし、動脈硬化性疾患が増えてきている

と指摘し、「塩素と粥状動脈硬化の関係は以前から懸念されてきたものであり、塩素消毒された水道水によってリスクが増していることが考えられます」という見解を述べています。

塩素には発がんリスクがある?

発がん性リスクというのは、どんな健康ネタにも結び付いていますが、塩素の場合はどうなのでしょうか?

スペインの環境疫学研究センターの研究チームは、塩素消毒された屋内プールでDNAに変異を起こすか調べ、40分間泳いだ健康成人の49人に遺伝子に障害を与える結果になり、塩素が遺伝子に与える効果の証拠が認められました。

殺菌剤の塩素が、健康な人にがんのリスクを高め、呼吸作用への影響をもたらす可能性を見出したということですが、この研究結果をどう捉えるかは、まだまだ掘り下げて調査する必要があります。

塩素でも殺菌できない虫とは?

塩素でも完全に殺菌できない虫にお馴染の蟯虫(ぎゅちゅう)などが挙げられるそうです。蟯虫(ぎゅちゅう)は、大腸菌や、盲腸の原因になりますよね。

プールに入った後に、下痢や発疹を起こした場合、蟯虫(ぎゅちゅう)検査してみましょう。

クリプトスポリジウムという恐ろしい病気。鼻の中を殺菌した水で洗浄するように

クリプトスポリジウムは、動物の消化管の細胞に寄生して増殖する、寄生虫のことです。塩素に対して強く、熱や乾燥に弱いのが特徴です。

最も有名なのが、脳を食べるアメーバは「フォーラーネグレリア」です。2016年6月には、「川下り」をした際に、水中の細菌が鼻から感染したとされるアメリカの18歳の少女が命を引き取りました。

感染すると高い確率で死をもたらすこのアメーバ「フォーラーネグレリア」は、25℃から35℃の温かな水の中に存在し、感染すると、原発性アメーバ性髄膜脳炎を引き起こします。

人の味覚や嗅覚を奪い、嘔吐、頭痛、発熱と徐々に中枢神経を冒し、急速に昏睡、そして死に至らせるのです。

米国では1962年から2015年の間に138症例がありますが、生存者はわずか3人。なんと日本でも1996年に佐賀で症例があるようです。

キレイではない環境で泳いだりした後は、鼻の中を殺菌した水で洗浄するように心掛けましょう。

プールに入った後には、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎(はやり目)、水いぼ、手足口病などの症状を引き起こす可能性がありますので、少しでも体調の異変を感じたら、病院に行くようにしましょう。

塩素が苦手なお子さんには塩素を除去できるシャワーなどを

塩素に弱いお子さんがいる場合は、髪と肌にダメージを与える残留塩素を除去できるシャワーがオススメです。

特定非営利活動法人日本アトピー協会の推薦品などもあるようで、塩素除去シャンプーは様々な種類が販売されています。

塩素による肌や髪の刺激が気になる場合は、一度導入してみるのも良いでしょう。

プールのことに疑問を想ったときは「四国化成」の情報がかなりお役立ち

ECORACYでもプールのことは掘り下げてきましたが、「四国化成」のプール管理情報はとっても分かりやすくプールの情報を公開しています。

「目が充血して痛みます。どうすればいいですか?」「手足に火傷のような擦り傷ができてしまいました。」など、プールに対するよくある質問を解決してくれます。

こちらも、ぜひ、参考にしてみて下さい。
参考:四国化成|プール管理情報|よくある質問コーナー

最後に

以上、プールと塩素についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?塩素に変わる安全性の高い消毒薬などが今後登場してくるかもしれませんが、「プールに使われる水は自然で読めないリスクは常にある」ということがあります。

ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。




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