カリブ海の絶景、青い巨大宝石「グレート・ブルー・ホール」
まさにグレート。まさにブール。そして、まさにホール。
宇宙のブラックホールに対して地球のブルーホールと言っても過言ではありません。
そんな素晴らしく青々と綺麗な円を描いた突然変異なスポットが存在するのがカリブ海。
今回はグレート・ブルー・ホールの絶景写真と共に、グレート・ブルー・ホールの魅力や疑問について、分りやすくまとめてみました。
国で言えば、ベリーズ。
ベリーズは、四国より少し大きいくらいの国土面積で、人口は約35万人。公用語は英語で、スペイン語、クレオール語、マヤ語、ガリフナ語が使われています。グレート・ブルー・ホールを目指すベリーズ・シティは夜間での一人歩きは避けるべき治安状態です。
カリブ諸国ではサシガメという昆虫による感染症、コウモリに噛まれたり、蚊に刺されたりなどによる病気にも注意が必要になります。旅行の際は虫除け対策をきちんと行うようにしましょう。
グレート・ブルー・ホールってどれくらいの大きさなの?
グレート・ブルー・ホールの穴の直径は約300m、深さは120m超に及びます。
大阪の通天閣の高さが108mですから、通天閣の高さから、直径300mの穴が広がっていることを考えたなら、かなり壮大ですよね。。
グレート・ブルー・ホールには異名があるの?
グレート・ブルー・ホールは、「カリブ海の宝石」と呼ばれ、その景勝ぶりを讃えられる一方で、「怪物の寝床」とも呼ばれています。
美しさの中にも、異質過ぎるがゆえに、自然の恐ろしさすら感じることができるのです。
「綺麗な薔薇には棘がある」と言いますし、輝きの中にある狂気みたいなものが、人の心を踊らせるのかもしれません。
グレート・ブルー・ホールはどうして有名になったの?
グレート・ブルー・ホールは、フランスの海洋学者ジャック・イヴ・クストーが1971年に訪れ、世界のトップダイビングスポットに選定したことにより、世に広まりました。ジャック・イヴ・クストーは、潜水用の呼吸装置スクーバの発明者の一人であり、深海を扱ったドキュメンタリー映画『沈黙の世界』はカンヌ国際映画祭で最高の栄誉であるパルムドールを受賞しています。
グレート・ブルー・ホールを想う存分満喫するには?
グレート・ブルー・ホールは、まず俯瞰して眺め、その壮大さを空から体感することがオススメと言われてます。そう考えると、グレート・ブルー・ホールを完全に満喫するためには…
・上空から俯瞰して眺める
・ボート上から至近距離で見る
・ホールの中をシュノーケリング
・ホールの中をダイビング
の4つがオススメです。空から眺める旅では、上空を何度も旋回し、いろんな高さや角度からホールの眺めを楽しませてくれます。写真を撮るのに夢中になりそうですが、目に焼き付ける時間を増やすのも、満喫のポイント。
海の場合は、シュノーケリングで浅瀬を眺め、ダイビングで水深40mまでの世界を楽しむと良いです。小型飛行機やボートへの乗り物対策に酔い止めは必須です。
グレート・ブルー・ホールはどうやってできたの?
あのブルーグリーンの海に、青一点、奇跡の青く深い巨大宝石はどうやってできたのでしょうか?
時代は、約180万~1万年の更新世よりも前に及びます。珊瑚の死骸などによって、カリブ海の中に石灰岩層ができるのですが、その石灰岩層が地震や火山活動によって、ボコッと海の上に隆起して、海から突き出した陸地のような形になりました。何万年もかけて隆起したと言われています。
隆起した石灰岩層の地面には、木々が育ち、雨水を吸い込み、地面の中へ水脈として張り巡らすことになります。この水脈から石灰岩層が浸食を起こし、地中に円錐形やドーム型の巨大鍾乳洞ができあがります。
やがて、地表の石灰岩層が溶け出し、巨大地震の影響もあり、中の大きくなった空洞との重みのバランスで天井部が崩壊し、巨大な穴ができます。
約1万年前、第4氷河期が終わった頃に、海水が増し、地球上の海面が一気に上昇します。地上にあった陸地の穴の高さよりも海が上昇し、陸地の穴は海の穴になったわけです。
グレート・ブルー・ホールの絶景を過ごすベストな時間帯は?
グレート・ブルー・ホールでのゴールデンタイムは、朝もやが晴れて、一日で一番視界良好になる午前中の11時までと言われています。
グレート・ブルー・ホール・カリブ海で見られる海の生き物は?
サメ、カメ、エイ、イルカ、マナティ、多種多様な珊瑚を見ることができます。グレート・ブルー・ホールの浅瀬は様々な生き物を眺めることができますが、水深約40mの鍾乳洞周辺では、サメ以外の生き物は滅多に見られなくなります。
最後に
以上、ベリーズのカリブ海に位置するグレート・ブルー・ホールについて、分りやすくまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
今目に見えている絶景は、約180万年も前からの積み重ねによってできた偶然の産物だからこそ、私たちの想像をはるかに絶する感覚を与えくれる景色となっているのかもしれません。絶景に触れたいときっかけが自然と深く接する良い機会にもなり、地球全体を捉えようという発想も与えてくれますね。
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