環境問題考えるうえで大切な「3E」の考え方

環境問題考えるうえで大切な「3E」の考え方

3Eとは?

3Eとは、3つのEを指す言葉です。

Energy Security:エネルギーの安定供給
Economic Efficiency:経済効率性の向上
Environment:環境の適合

201802-03-03

環境適合性は、Environmental Protectionと示されることもあり、また、経済成長は、Economic Growthと記されることもあります。上記の3つは、密接な関係にあるが、同時には成り立ちにくい関係にあります。

・エネルギーを供給し過ぎれば、環境は破壊される
・経済成長を求め過ぎれば、環境は破壊される
・経済成長を求め過ぎれば、エネルギー供給が不安定になる。
・経済成長となる環境開発ができれば、環境は適合される
・経済成長を抑えれば、エネルギーの安定性を測れる。
・エネルギーの新規開発ができれば、経済成長の効率が上がる。
・環境に適応したエネルギーが供給できれば、経済が健全に成長する。

日本は中東の化石燃料に頼ってきた歴史の中で、エネルギー供給の資源を多様化しようと、水力や風力は原子力発電に力を入れてきました。日本は、石油とガスの多くを中東諸国からの輸入に依存しています。石油については、36%を占めるサウジアラビアをはじめ、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェート、イラン、イラクと、85%が中東の産油国から輸入されたものです。またガスについても、23%を中東から輸入しています

最近では、日本はメタンハイドレートに対して世界的に力を入れています。メタンハイドレートについては、以前に「画期的?リスクもある?燃える氷「メタンハイドレート」について」という記事をご参照下さい。

3E+S

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今では、3Eに1つの「S」(安全性)を加えた視点が大切だと言われています。すべては安全性を担保したうえで進める必要があるわけです。

言われてみれば、至極当たり前なのですが、3E+Sの視点が啓蒙されたきっかけが、2011年の東北大震災によって、問題化した福島第一原子力発電所事故です。

原子力の安全性の問題から国内の原子力発電所が次々と停止しました。つまり、安全性を担保できないと、エネルギーの安定供給も止まり、経済成長も足踏みして、環境も悪化するということになるのです。

3E、3E+Sの視点は、これからの日本において、非常に大切な概念と言えます。

<参考資料>
・「日本のエネルギーと中東諸国~安定供給に向けた国際的な取り組み|エネルギー安全保障・資源|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁」
・「「気候変動に関する国際連合枠組条約」に基づく第2回隔年報告書の多国間評価 | 外務省」
・「おどろき!なるほど!ガスワールド / 持続可能な社会実現のために天然ガスができること|東京ガス」




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