現代の「結婚環境」。なぜ、晩婚化?結婚できない、結婚しない時代になってしまった環境要因とは?
東洋経済「2035年「人口の5割が独身」時代がやってくる」の記事によれば、
46~54歳の未婚率の平均値ですが、15歳以上の全年齢層の未婚率で見ると、同じく2035年には男性35.1%、女性24.6%となり、有配偶率は男性55.7%、女性49.3%と、女性の有配偶率が初めて50%を切ります。
となっています。、2015年の日本の男性の初婚年齢は30.7歳で、女性は29.0歳であり、1975年の男性初婚年齢26.9歳、女性24.4歳と比べると、男性は3.8歳、女性は4.4歳も高くなっています。
独身や晩婚が悪いことではありませんが、どうして、未婚率が上がり、晩婚化しているのか、結婚の環境に目を向けることは、私たちのこれからの生活において非常に大切です。
ECORACYでは、環境を総合的に考慮して、日本において、独身が増え、晩婚化が進んでいる理由に、以下の10個をピックアップしました。
1、インターネットによる知的好奇心の解消
2、価値観多様化によるパートナーシップ構築の難しさ
3、人生に注力できる対象の分散
4、高速に変化する時代における絶対性への疑念
5、一発アウトな社会風潮
6、貧困化による結婚の断念
7、独立的女性の誕生
8、自己発信時代の自己承認欲求解消への奔走
9、シェアハウスによるコミュニティ代替
10、VRによる疑似恋愛の現実化
賛否両論あるかもしれませんが、やはり、時代によって、環境は変わり、その環境が人を変え、ライフスタイルを変え、結婚というジャンルにも変化を加えていることが推測されます。
では、上記の10個の理由について、1つずつ説明していきたいと思います。
1、インターネットによる知的好奇心の解消
インターネットにより、膨大でかつ多彩な情報に触れられるようになり、多くの人は知的好奇心を満たすことに成功しました。恋愛や結婚における未知の世界も、インターネットによって、そのイマジネーションを得ることができます。リアルで維持になって手に入れなければ、目にすることができなかった光景の代償をインターネットで得ることができ、恋愛や結婚への行動力が削がれたと推測できます。
2、価値観多様化によるパートナーシップ構築の難しさ
価値観があまりにも多様化し過ぎたため、恋人や結婚を試みた相手に対して、きちんとパートナーシップを築くことが困難になっていることが推測されます。価値観のズレが多過ぎると、そのズレがストレスに感じます。常に相手とのズレに向き合うセルフマインドコントロールに優れ、ズレを修正する高いコミュニケーション力が求められます。そのため、そもそも、結婚のハードルが上がっていると言えます。
3、人生に注力できる対象の分散
価値観の多様化に繋がる部分でもありますが、多様な需要に沿ったモノやコトが溢れているため、結婚へ目を向かずとも、人生を謳歌できる対象を見つけることができ、結婚へのヒエラルキーが低くなったと推測されます。
4、高速に変化する時代における絶対性への疑念
時代の流れがあまりにも早く、どんどん価値観や常識が変化していくため、絶対的なものに忠誠を誓うことに疑心暗鬼になってしまうことが推測されます。結婚は一生に一度という前提であるため、時代の流れが早い中で、なかなか重い腰を動かすことができないのかもしれません。
5、一発アウトな社会風潮
不倫などのネガティブな事柄を起こすことが社会的にかなりの悪だとされています。おそらく、今の時代なら、昔の浮気系ヒットソングは、罵倒の嵐でまったく売れていないでしょう。それぐらい価値観が真逆になっています。一発アウトが怖いため、敢えて危険な地雷は踏まないような道へ行こうとしているのかもしれません。
6、貧困化による結婚の断念
そもそも結婚をするだけの経済力がない。例えば、結婚式を挙げるにしても、数百万円の費用が必要になります。結婚に関わるベーシックな手順を踏む経済力がなく、結婚を諦めてしまう。貧困になれば、まずは、自分をどうにかするしか余裕が持てなくなります。
7、独立的女性の誕生
女性の社会進出により、女性の方が男性より社会的に優れ、私生活に必要な能力も持っていて、男性を必要としなくなってきているということも考えられます。心身ともに自分を突き詰め、そして、結果も出ている女性ほど、一般的な男性を必要としなくなります。出来過ぎる女性は、男性の自尊心を傷つけるため、かなり自尊心の高い男性を見つけなければ、女性として見られないかもしれませんが、自尊心の高い男性を見つけられずに、出会いのミスマッチが起きている可能性があります。
8、自己発信時代の自己承認欲求解消への奔走
SNSとスマホで自己発信装置を誰でも持っている時代は、自己承認をいかに得られるかという自分にマインドが向かった時代になっています。よほどの自制心がなければ、自己承認欲求を満たす迷宮入りの旅に出てしまい、他人どころではなくなってしまうのです。
9、シェアハウスによるコミュニティ代替
シェアハウスという概念があるように、今の時代は、「家族」にならなくても、居住空間の
コミュニティを持てる時代になっています。多様な価値観やニーズに合わせた居住空間とコミュニティが用意されていれば、家族を持たずに自分らしく生きることができます。
10、VRによる疑似恋愛の現実化
現在というよりは、これからVRが恋愛や結婚にもたらす影響がすごく大きくなると推測されます。インターネットによる代償行為よりも、より現実味を帯びた代償行為が可能になります。バーチャルリアリティという単語が表すように、もはや、疑似恋愛を本当の真実と思い込み、のめり込んで依存的になるような人も増えていくかもしれません。
最後に
未婚や晩婚という問題ではなく、自分の軸を持って、時代に流されずに、幸せを手に入れるということが非常にハードルが高いように思えます。
便利なモノが溢れれば、便利なモノが起こすコトが人の心を惑わせるというような気がします。結婚へ対して苦手な人もいるかもしれませんが、結婚がすんなり出来た人でも、違うフィールドで難しさを感じているかもしれません。
結局は、一人ひとりを同じライフスタイルで括りれなくなっています。ただし、結婚を重々しく捉えずに、ポジティブに捉え、ライトなテンションで結婚へ踏み切った人が、きちんと幸せな家庭を築けるような環境を作ることが、若々しい日本を作っていく秘訣かもしれません。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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