人工知能とは?初めて出も分かる人工知能(AI)の豆知識
AI、すなわち、人工知能。
よく耳にする「人工知能で人間の仕事が奪われる!?」という言説もありますよね。
昨今ですら人工知能を搭載した囲碁、将棋、チェスがプロに完全勝利してしまうのですから、これから、人工知能が「人の代替」ではなく「人を超える存在」になり、地球の活動を支配するのではないかとも囁かれています。
そこで、今回は人工知能とは一体何なのか?人工知能の知識について分かりやすく解説していきたいと思います。
ちなみにAIって何の略?
AIはArtificial Intelligenceの略です。
Artificial…(「自然な 」に対して)人造の、人工的な、模造の、造りものの、不自然な、偽りの、わざとらしい、気取った、きざな
Intelligence…知能、理解力、思考力、知性、聡(そう)明、(すぐれた)知恵、機転、知恵、賢明にもこと、知性的存在
両者の言葉の様々な意味を見ていくと、人工知能という存在を妙に捉えているようにも思えます。
人工知能は現段階では1ジャンルを処理するロボットでしかない
現在の人口知能とは、簡単に言えば、「確率の推定を行う機械」です。
その確率の推定を行う技術がすごく高いから囲碁、将棋、チェスでプロに勝つことができるんです。
人工知能の確率推定能力とは?
・大量のデータを自動で分類する
・今までの結果を基に最適な策を出す
・繰り返しやることでどんどん学習する
そう考えると、まるで人間ですよね。
人間が自己達成をしようとした時、大量の知識を頭に詰め込んで仕分けして、その知識や経験をもとに最適なパフォーマンスを出すわけです。パフォーマンス後は反省をして、さらに次へ活かす。
この人工知能の人間のような学習能力はディープランニングと呼ばれています。
ただし、現在の人工知能が人間に完全に勝つことができるのは、ルールが超明確で、結果の優劣も超明確な場合のみです。
そう考えると、以後、囲碁、将棋、チェスで人工知能がプロに勝てるのも納得です。
ただし、これからは、技術が進み、ますます複雑な事に対しても、人間以上の学習能力と対応力を発揮できる存在になることは間違いありません。
世の中にはどんな人工知能があるの?
DQN
TVゲームのルールを自ら学びプレイする人工知能Googleの子会社ディープマインドが開発。
Siri
アップル社が開発した発話解析・音声認識アプリ。音声の認識機能も徐々に向上しており、私たちがSiriに向かって発言した「意図」を汲み取ったうえで、人間から見てもユニークと思える切り返しができるようになっています。
DeepFace
人の顔を認識し、識別する人工知能。DeepFaceの2つの画像の顔の識別精度は97.25%で、人間(97.53%)とほぼ互角と言われています。
Watson
Watosonは言われた質問に答えるという人工知能。2011年にはテレビの人気クイズ番組でチャンピオンに勝利。その他、医療の分野でも活躍。症状改善が見られない患者をWatsonによって再度病状を分析したところ、患者は別の病気だと判明。治療を変更し、症状改善が見られ、患者は無事に退院しました。
りんな
日本マイクロソフトが開発した会話ボットです。10月8日、フジテレビのドラマ『世にも奇妙な物語 ’16秋の特別編』の「ずっとトモダチ」で女優としてデビューを果たすなど、ある意味、人間として捉えられた人工知能と言えます。
その他の日本企業においても、
・日立の「H」
・NECの「NEC the WISE」
・NTTの「corevo」
・富士通の「zinrai」
などのブランドがあります。トヨタは人工知能を搭載した新しいクルマをCESを公開しています。
作り終わってその機能しかできなかったサービスや商品がより柔軟性を帯びてくる
例えば、一度買った普通の炊飯器。最初から出来ることが決まっていて、買った後に何か新しいことを覚えることはありません。
しかし、AIが搭載されると、毎日の炊飯から情報を収集し、その家庭オリジナルの炊き込みご飯がとっても美味しく炊ける「オリジナル炊き込みモード」を新しく作ってくれたりということもあるわけです。
そう考えると、私たちのこれまで消費していたサービスや商品が今後はどんどん柔軟になっていくでしょう。
最終的に人工知能が人間の代わりに仕事をするの?
人工知能の技術の向上は…
第1段階:音声認識・画像認識
広告、画像などの診断ツール第2段階:感情理解・行動予測・環境認識
Pepper、ビッグデータ、防犯、監視第3段階:自律的な行動計画
自動運転、自動農業、物流第4段階:強力な環境認識力
対人型サービスへの社会進出
家事・介護、カウンセリング第5段階:言語理解
翻訳、ナレーション、吹き替え第6段階:大規模知識理解
教育、秘書、ホワイトカラー
というふうに言われています。
つまり、マニュアルで成り立つ仕事は、すべて人工知能にやられる可能性があります。
小売店販売員、会計士、一般事務員、セールスマン、一般秘書、飲食カウンター接客係、商店レジ打ち係や切符販売員、箱詰め積み降ろしなどの作業員、帳簿係などの金融取引記録保全員、大型トラック・ローリー車の運転手、コールセンター案内係、乗用車・タクシー・バンの運転手、中央官庁職員など上級公務員、調理人(料理人の下で働く人)、ビル管理人など、職業を挙げれば、キリがありません。
逆に言えば、多くの人が「この人にご指名したい」と思われる付加価値があれば、スキルは人工知能に超えられていても、職を失わずに済みます。
そう考えると、人間力を突き詰めることこそ、AIにもっとも対抗できる部分かもしれません
・人徳
・人格
・人脈
歳を取って時代遅れになったビジネスマンが飯を食える時、それは、その会社やビジネスパートナーが成し遂げたいことを実現するための「脈」を持っていることが多いのです。
「人間としての総合的なスキルを突き詰めよ!」
これは人工知能からのメッセージなのかもしれません。
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