「もったいない」だけじゃない!心に留めておきたい美しいエコの言葉12選
日本語は独自の響きと美しさを持っています。環境で言えば、「もったいない」という言葉が非常に有名になりました。
「もったいない」は、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが感銘を受けた言葉として紹介し、世界で話題になりました。
そこで、今回は、
1、おすそわけ(OSUSOWAKE)
おすそ分けは、人から貰った品物や利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与えること言います。「すそ」とは着物の裾を指し、地面に近い末端の部分というところから転じて「つまらないもの」という意味があります。
エコで言えば、シェアの概念を表した日本語と言えます。とても、日本的響きで心地良いですよね。おすそ分けは、別名「お福分け」とも言います。お福分けは、目上の人に使うための言葉です。
2、モノづくり(MONODUKURI)
日本の特長を象徴する言葉、それが「モノづくり」です。モノを作る、いかにも当たり前なその言葉の中に、日本人のタクミで細やかな技術が詰まっています。
モノづくりを徹底することは、モノと向き合うこと、モノを大切にすることでもあります。
3、わびさび(WABISABI)
わび・さび(侘・寂)は、日本の美意識の1つですね。日本的風情を表現するわびさびは、 一般的に、質素で静かなものを指します。
侘(わび)と寂(さび)は、実はまったく別の概念ですが、現代ではひとまとめにされて語られることが多くなっています。
さびは、見た目の美しさ、わびは、さびれや汚れを受け入れ、楽しもうとするポジティブな心になります。さびは実態で、わびはマインドです。
さびれや汚れを受け入れ、それを質素なまま活かしながら、楽しもうとする。これからの環境にはとっても大切な概念かもしれません。
4、懐かしい(NATUKASHII)
懐かしいとは、過去などの過ぎ去った物事に対し、心が引かれて慕わしいと思っている感情を表す言葉です。過去に想いを馳せる。それは、過去の魅力を想起し、楽しむというものです。前述したわびさびに通じる日本的心情かもしれません。
5、お馴染み(ONAJIMI)
お馴染みとは、ある状態に適応して、普遍的な存在や感覚へ昇華されることを指します。私たちは既に様々な環境で無意識的に多くのモノをお馴染みと見なしています。
そして、私たちがこれからの時代を快適に過ごしていくためには、あらゆる人・物・事・動物・植物などが、バランス良くお馴染みにしていき、恒常的な世界を創り上げていかなければなりません。
6、佇(たたず)まい(TATAZUMAI)
佇まいとは、立っている様子、そのものからかもし出されている雰囲気、身を置く所、といった意味があります。「様子」や「雰囲気」や「立ち位置」ではなく、佇まいという響きにすることで、とても美しく感じられますよね。
動物や植物を見る時も、「様子」や「雰囲気」や「立ち位置」といった語感ではなく、「佇まい」という語感で捉えることで、生き物の生命力をより神秘的に感じられますよね。
7、長閑(のどか)(NODOKA)
長閑は、心がくつろいでのびのびしている様子を指します。エコの用語に置き換えるなら、「スローライフ」がぴったりでしょう。
時代は絶えず素早く変化を強いられています。その中で、長閑な時間を自分で作ることが、心身のストレスを開放し、より自分の環境を健全に保つことができます。そういった意味では、長閑という言葉は、今の時代を生きるキーワードと言えるでしょう。
8、餞(はなむけ)(HANAMUKE)
餞は、旅に出る人などに贈る、品物・金銭や詩歌などを言います。餞別(せんべつ)という言葉にも、餞(はなむけ)の文字が入っていますよね。
餞はターニングポイントでのその人のためを思ったギフトと言えるでしょう。餞の意味である(旅に出る人などに贈る)という前提は、地球を宇宙を旅する船に例えた「宇宙船地球号」と絡めて組み立てると、面白い表現が出来そうです。
9、絆(KIZUNA)
絆は「人と人が通い合った抽象的なカタチ」という表現ができるでしょう。辞書では、「断とうにも断ち切れない人の結びつき」といった表現がよく出てきます。
絆は今、世界が一つになり、地球を守るために、一番大切な要素かもしれません。世界が足並みを揃えていくために、利害関係を超えた絆を築いていかなければなりません。
10、粋(IKI)
粋とは、さっぱりした気立てで、あか抜けていて、色気が漂っている様子です。文化的情緒を感じる洒落感みたいなところでしょうか。
粋という文字は、生粋、純粋など、綺麗な様子を表す言葉に使われますよね。粋を大事に文化を大事にするようなとこに繋がってくると思います。
11、ずっと(ZUTTO)
何の変哲もない日本語かもしれませんが、この「ずっと」という言葉は、永続性を思いやった世代間倫理や循環型社会など、環境に通ずる素敵な言葉だと思います。
よく使う言葉も少し立ち止まって、深く入り込んでみると、素敵な響きの言葉だということに気づかされます。
12、生きとし生けるもの(IKITOSHIIKERUMONO)
生きとし生けるものとは、この世の中に生きているすべてのものを表した言葉です。すべての生き物を一括りに、しかも、生き物を全体して括ることがとても大切な意味があるような雰囲気を醸し出したとても素敵な言葉ですよね。
最後に
以上、「「もったいない」だけじゃない!心に留めておきたい美しいエコの言葉12選」ということで、多少強引な感じもありましたが、日本語の美しい響きから、エコを想起させる言葉をご紹介しました。
語感を大事にして、語感を深く感じる。私たちは絶えず言葉に支配されて生きています。言葉は絶えずスピーディーに流れていきますが、たまには。立ち止まって、その言葉に潜ってみると、思いもよらぬ発見があるかもしれません。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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