台風でも稼働するマグナス型風力発電機とは?

台風でも稼働するマグナス型風力発電機とは?

プロペラ型じゃない、それがマグナス型

マグナス型とは、円柱が自転や回転することで、風の力を活かして発電する風力発電機のことです。

マグナスはマグナス効果のことで、一定の流れで飛行し回転している物体が、風に対して働きかける揚力のことです。

プロペラ型が抱える問題を克服

現在主流になっているプロペラ型の風力発電機は、プロペラが回ることで、

・騒音を起こす
・太陽とプロペタで空間の日向と日陰のムラを作る
・野鳥がプロペラに巻き込むバード・ストライクが発生する
・プロペラの破損を防ぐために、強風で発電を止める必要がある
・風上に向けないと力を出せない(水平プロペラ型の場合)

というデメリットがありました。
こうしたデメリットをすべて解消できるのがマグナス型風力発電機になります。

マグナス型はプロペラ型の数倍から10倍の揚力を出せる

マグナス型の揚力は大きく、回転数を制御することで、揚力も制御することができます。さらにリアルタイムで回転数を制御することも可能です。

コントロールがしやすい風力発電機という時点で、安全面・危機管理の対策が行いやすいというメリットがあります。

垂直軸のマグナス型はまだ実用化がされていない

現在、最も主流となっているのが水平軸プロペラ型です。
また、垂直軸プロペラ式はモニュメントが多く、マグナス式は水平軸のものしか実用化されていません。

そこで、垂直マグナス型の風力発電の開発に注目が高まっています。
日本では、チャレナジー社が開発中のマグナス型の風力発電が2015年12月時点で風速20m強でもきちんと運転することを実現させました。

台風での発電はかなりの効率

台風というのは基本ピンチですよね。
仕事に支障が出る業界もあるかもしれません。

そんな仕事がストップしやすい環境で、または、二次被害を生むであろう台風中に、電力を効率よく集めることができるマグナス型の風力発電機というのは、かなり魅力的です。

しかも、日本は台風大国です。
台風は避けることはできません。
そこで、台風に負けないマグナス型の風力発電機が登場すれば、日本とって避けられない台風は、ピンチでありながらも、財産になっていきます。

風力発電や再生可能エネルギーに関心がある方は、ぜひ、マグナス型の風力発電にも注目してみて下さい。




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