エコな乗り物ベロタクシーの魅力について
ベロタクシーとは、一言で言えば、自転車型タクシーです。
自転車は、自分(人間)の動力(身体的エネルギー)で動く車です。車の形をした自転車というのがベロタクシーですが、そもそも自転車には多様なタイプがあって良いということです。
もっと細かくベロタクシーを定義すると、ベロタクシーは1997年にドイツで起業したVELOTAXI GmbH Berlinにより開発された高性能な自転車タクシーとその運営システムを指します。
ドイツは環境先進国と呼ばれ、環境保護のためのシステムが多数存在し、マーケットも「環境に配慮した商品でなければ売れない」と言われるほどです。
日本にも、いろんな観光地でベロタクシーを見掛けると思います。そこで、今回は、エコな乗り物としてのベロタクシーの魅力をお伝えしていきたいと思います。
ベロタクシーの特徴
ベロタクシーは、運転手と複数の乗客を動かすため、かなりの動力を必要とし、電動アシストモーターが装備されています。ただし、電動アシストモーターは、フルで充電していても、常時利用をすれば、数時間程度で充電が切れてしまうため、ドライバーは走行条件の変化に対応して電動アシストモーターを上手に使用しながら走行します。
ベロタクシーと言えば、卵型の可愛らしいボディが特徴ですよね。卵型のボディのメリットは、走行時の空気抵抗が少なくなるということです。
また、ボディはポリエチレン製で、ポリエチレンは、吸水性や吸湿性がなく、軽い素材で、耐寒性にも優れています。
簡易的な乗り物に見えますが、リサイクルなどを見越した細かい設計がなされています。
エコデジタル人力車といったところでしょうか。
エコツーリズムとふんだんにマッチするベロタクシー
ベロタクシーがエコな乗り物であることは言うまでもありませんが、その剥き出しになった乗り物としての姿は、その土地の空気や風景を直に受け止めるにはとても最適な乗り物です。
ですから、観光地ではすごく活躍してくれます。一瞬一瞬の空気や景観を大切に受け止めることができるのが、ベロタクシーの最大の魅力で、エコツーリズムとマッチしていると言えます。
日本の高齢化社会に中庸的な役割を担う
バスや地下鉄を補完する環境にやさしい公共交通としてベロタクシーは生まれました。
例えば、バスで行くには程よい時間帯で行くことはできないし、タクシーを頼むまでもないといった距離感の際に、ベロタクシーがあれば、とても便利です。
特に高齢化社会の日本では、臨機応変に対応できる手軽な乗り物が求められるでしょう。
大きな移動はバスや地下鉄、駅やバス停について、さらに細かい移動はベロタクシーといったような使い方ができれば、ベロタクシーの乗り物としての価値はさらに高まります。
イベント会場のアトラクションとして活用できる
ベロタクシーは準備の負荷がなく、なおかつ細かい移動ができるのが魅力で、それは大きな移動を要するイベント会場で大活躍します。
もしくは、マンモス大学などの大きなコミュニティ内での移動手段としても使えるでしょう。
相乗りシステムでベロタクシーはさらに輝く
Uberというアプリをご存知でしょうか?Uberは、アメリカ合衆国の企業であるウーバー・テクノロジーズが運営する、自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリです。
これは、「一般の人が登録し、一般の人がタクシードライバーになれるアプリ」と言ったほうが分かりやすいと思います。
車を良く使う人は、通勤やプライベートでも車を乗りますよね。その通勤やプライベートのついでに「他人へ車を乗せるドライバー」になるというものです。
アプリを通じて、乗車が必要な人を知ることができ、買い物や旅行や通勤の道の途中に、その人を乗せても遜色ない場合は、その人を乗せて、報酬を得ることができます。
車の一般利用の合間に、移動を必要としている人を助けることができ、いわば、すべての一般乗用車がタクシー化するような画期的なアプリです。
ベロタクシーでも、こういったマッチングをより円滑にするようなシステムを創り上げることで、ベロタクシーの運転手のマネタイズをより活性化し、乗りたい人がスムーズに乗れるようになっていくはずです。
最後に
以上、ベロタクシーの魅力について掘り下げてきましたが、いかがだったでしょうか?
私たちが普段何気なく捉えている自転車ですが、そこにはまだまだ大きな可能性があるかもしれません。
シンプル・イズ・ベストという言葉がありますが、いかに、シンプルでいられるか、そのための工夫が、今後のエコに繋がることを、ベロタクシーは教えてくれているようです。
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