東京2020:メダルは“都市鉱山”から作られた??
東京オリンピックの開催が近づいてきました。ちなみに、中止になったことは夏季冬季合わせて5回ありました(全て2度の世界大戦が理由)が、開催が延期になったのはオリンピック史上初だそうです。
東京2020大会は「Be better, together ―より良い未来へ、ともに進もう。―」という持続可能性コンセプトのもと準備が進められており、延期後も取り組みを続けています。そこで、Ecoracyではオリンピックにまつわる環境問題の情報を少し紹介していこうと思います!
「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」
前置きが長くなってしまいましたが、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」についてです。皆さんは“都市鉱山”という言葉を聞いたことはありますか?「都市で廃棄物として大量に排出される使用済み家電製品などの中に存在する有用な金属資源(貴金属・レアメタルなど)を鉱山に見立てたもの」と言われています(森瀬崇史「『都市鉱山』開発の現状と課題」,2008年)。実は私たちが普段使う機械の中に鉱物資源が眠っているということです。
このプロジェクトでは、自治体やドコモなどのパートナー企業が小型家電(携帯電話・カメラなど)の回収を行い、抽出した金属をリサイクルしてメダルを作ろうという活動です。概要や結果は次の通りです。
回収された小型家電は、小型家電リサイクル法の認定を受けた専門事業者によって分解・選別され、精錬事業者が抽出した金・銀・銅からメダルを製造します。オリンピック・パラリンピックで必要メダルは3色合わせて約5,000個で、必要な金属量をこのプロジェクトによって100%回収することに成功しました。
湘南貿易が本社を構える横浜市もプロジェクト発足時から参加していて、家電販売店などに回収BOXを置いて回収活動を行いました。
東京2020大会で表彰された選手が持っているメダルの見方が変わるのではないでしょうか?「これがリサイクルで出来たメダルか~」と思いながらテレビを見るのが今から楽しみですね!この記事をきっかけに、読んでくださったあなたにもそう思ってもらえると嬉しいです。
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