振り返ろう!世界の環境問題の歴史と変遷【1940年~1990年代】
環境問題の起源をどこにおくかは、考え方によって様々ですよね。
イギリスで産業革命が公害問題、環境汚染問題の先駆けとも言われますが、今回は、20世紀半ば」の1940年代から、世界の環境問題について振り返ってみたいと思います。
1940年代:白いスモッグ事件
アメリカのロサンゼルスで、1940年代から、自動車の排気ガスの増加に伴い、従来の黒色のスモッグとは異なる白色のスモッグが現れるようになりました。白いスモッグは晴れた日の昼間に発生し霧を伴わなかったのが特徴だったようです。
1966年:レッドデータブック発行
国際自然保護連合(IUCN)が「絶滅のおそれがある野生生物の情報」であるレッドデータブックを発行しました。今でも生物の絶滅に関しての指標として、今では有名になったレッドデータブックはこの頃に、出来たんですね。
1974年:オゾン層破壊の登場
1995年にノーベル化学賞受賞したアメリカのローランド教授がフロンによるオゾン層破壊についての論文を発表しました。1974年当時は、フロンの利点が大きいこと、実際にオゾンの減少を確認することができないことなどから、ローランド教授の発見はあまり、注目されなかったようです。
1979年:酸性雨の登場
スウェーデンの湖沼に異変、ph4~5の雨が降っていたことが原因とされ、酸性雨という環境問題が注目されることになります。
原因の大部分は他国から越境移動してきたもので、このことにより、長距離越境大気汚染条約が締結されます。
1982年:南極オゾン大幅減少
南極昭和基地で、上空オゾン量の大幅な減少を発見。オゾン破壊が一気に加速していることが発見されました。
1984年にはイギリスの南極調査所の研究チームが南極上空で40%のオゾン消失を検出しました。
1986年:チェルノブイリ原発事故
旧ソ連ウクライナ共和国の北辺に位置するチェルノブイリ原発で、急激な出力上昇をもたらす暴走事故が発生し爆発。大量の放射線物質がスカンジナビア半島、ドイツ、イタリアに拡散しました。
1988年:地球温暖化の警鐘
アメリカの気象学者ジェームズ・ハンセンが「地球の温暖化はすでに始まっている」との見解を発表。
ジェームズの見解は翌日のニューヨークタイムズのトップ記事となり、マスコミに大きく取り上げられ、地球温暖化問題が大きな社会問題として扱われるきっかけとなりました。
1990年代:中国大気汚染問題
北京や上海の大気汚染が、石炭火力発電所の排気と自動車保有台数の急速な増加により悪化。
1990年代は、先進国や先進国の仲間入りを果たす国の環境問題も問題視されていきます。
1991年:湾岸戦争
なんと平成の代に戦争が起こります。イラク軍はペルシャ湾の原油採掘ターミナルのバルブを開け、原油が流出します。原油はサウジアラビアに達し、野鳥やジュゴンやウミガメなどの多くの生き物が死滅。
1993年:枯葉剤の後遺症
1955年に始まり、1975年に終わりを迎えたベトナム戦争の最中に、アメリカ軍が散布した枯葉剤の中に含まれていたダイオキシン類が住民の血液中に高濃度に残余していることが問題となった。
1998年:過去最大のオゾンホール
南極のオゾン層減少量が最大に。オゾンホールの大きさも過去最大。
最後に:随時更新していきます
環境問題と一口に言っても、世界では様々な問題が日々起こっています。それらの問題は必ずある環境下で起こっているので、すべての世界の問題が環境とも言えます。
海外や世界や地球の視点に立つことは、また、過去の歴史を振り返ることは、私たちは、今を見つめ、未来を見据えるうでも、とってもいい機会です。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
LEAVE A REPLY